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紙の表と裏


紙には表裏があるのですが、
普段意識して使っているでしょうか?
しかし、近頃の紙は、数本の鉄ロールを重ねて、その間に紙を通し、表面を平滑にするカレンダー掛けをしています。
そのため、表裏がはっきりとは分かりにくくなったのです。

一見なめらかに見える上質紙ですが、その表面を電子顕微鏡などで見てみますと、表面の繊維が押しつぶされ、重なり合い、絡み合っていることをご覧頂けると思います。

繊維と繊維の間は、微細繊維、填料などがびっしりと詰まっています。
なめらかな感触を持っている表面にも、繊維が重なり合ったことによりできる凹凸や小さな穴が無数にあるため、鉛筆で紙に文字を書くことができるのです。

コート紙やフィルムの表面のように平滑では、鉛筆で文字が書けません。
ここでは、紙に表裏が出きるわけ、簡単に表裏を見分ける方法、そしてなぜ上質紙には文字が書けるのかということを、説明させて頂きます。

まず紙というのは、調整された紙のもと(原紙)が抄き網(ワイヤ)でこし分けられ、フェルトに挟まれて、脱水し乾燥されてできます。
その際、抄き網に当たる側をワイヤ面(裏面)とよび、反対側をフェルト面(表面)とよびます。

戦後間もない頃の用紙には、規則的に並んだ凹みやシワが見られます。(ワイヤマーク)このワイヤマークが付いている面が裏面で、反対側が表面です。
このように、ワイヤマークで判断できた昔の上質紙は、表裏の見分けが容易でした。

では、ここで一円玉を使った、簡単な紙の表裏の見分け方を、お伝え致しましょう。
■紙を二つ折りにして、一円玉の縁でこすり、こすった跡の付き具合を比較します。
 表面は、填料が多いので、濃い跡が付きます。
※この方法は、填料を含まない紙では判別できません。
 また、填料にタルクが使われている紙を、この方法で試験すると、表面と裏面で跡にあまり差がでません。
 他の方法も併用して判断する必要がありますが、簡単な判別方法の一つとして、試してみて下さい。

紙を2つ折にして1円玉の縁でこすると、
表面は填料が多いので濃い跡がつき、裏面は跡が薄い。

填料 タルク、クレー、炭酸カルシウムなどの鉱物質の微細な粒子です。
填料の分量で 紙の不透明度、印刷適性が向上性が変わります。




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