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紙で出来た着物


紙衣(かみこ)と呼ばれる紙で出来た着物をご存知でしょうか。
これは和紙に防水加工を施して衣服に仕立てたもので、軽くて保温性に優れ、携帯に便利な衣類でした。現存する古いものとして上杉謙信の着用した紙衣が有名です。
 
現在も奈良の東大寺の修ニ会(お水取り)に携わる練行衆(僧侶)が使用しています。
使われる紙衣は昔ながらの手法で作られています。
 
この紙衣は厚手の和紙である丈夫な楮紙を揉み、竹の棒に巻き付けて上から押し縮め、細かいしわを付けてから広げます。そこに柿渋やこんにゃく糊を塗り、強度や耐水性をもたせ、それを糊で貼り合わせ、小袖に仕立てたものを使用しています。
 
14日間の行が終わった後も紙衣はあまり傷んでいません。いかに紙衣が丈夫であるかよく判ります。
江戸時代になると、和紙の生産は全国に広がり、紙衣は比較的安価であった為、比較的庶民の手に入り易かったので、浪人など低所得者にも使われていました。
 
ただ、紙衣は洗濯が出来ませんでした。
洗濯が出来るものとしては、紙布(しふ)があります。
紙布は薄手の和紙を細かく裁断し紙縒りにして、糸の代わりに用いて織ったものです。
紙をそのまま仕立てる紙衣とは全く趣が違い、紙衣が冬着なら紙布は夏着で、風邪通しがよく、軽く、涼しく、汗を吸収するので肌にべとつきませんでした。

 
 

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